デザインの現場から-ラウンズ通信
vol.12 2015.秋号 HOHOM ホホム & TOTOM トトム 二つの道路に挟まれた計画地をそれぞれの道路に平行に配置し、北側に向かって緩やかに開いた2棟の「間」は、入居者間のコミュニティスペースとして計画しました。

今回は藤沢市遠藤に平成二十七年七月に竣工しました、「ホホム」と「トトム」を紹介します。
敷地は近年、市の土地区画整理事業が行われ、原自然が残る市街化調整区域から良好な都市環境の形成を図り、道路等が整備された地域です。その一角にファミリー世帯向けの住宅二棟が建築され、すぐお隣には「日よけの樹木とドーナツ状のベンチがある公園」や、「カブトムシがたくさんいる雑木林」があります。休日ともなると、近所の子供たちの楽しげな声が聴こえてきます。そのような周辺環境で原自然に寄り添う賃貸アパートメントが「ホホム」と「トトム」です。

計画地の周辺は原自然が残る地域ということもあり、建物名のモチーフは樹木に。そして、コミュニティスペースを建物で両側から包みこんでいる様子から、朴葉寿司やかしわ餅などの大きな葉で食糧を包む様子と見立て、その葉の樹種である「ホウノキ」と「トチノキ」をモチーフに選びました。入居者間で親しみを持って頂けるような、愛らしい名前を二つの樹木の頭文字から取って、「ホホム」と「トトム」に致しました。

HOHOM TOTOM
格子戸

光と風を穏やかに通す格子戸。各玄関前に設置することによって、コミュニティスペースと各室内をゆるやかにつなげてくれます。

2棟の外壁デザインは計画地の「ウチ」と「ソト」でデザインを統一。 外観

「ソト」は、表情豊かな濃い青色の外壁を一面に配色し、2階窓のラインを白い外壁でつなげることで大きい横長窓を演出、あたかも、一軒の家のようなデザインとしました。

「ウチ」は、木目調の外壁と白いレンガ調の外壁を配色、また、趣のある特注の格子戸を設置することで、室内のインテリアの雰囲気を再現。室内と室外が繋がって感じられるデザインにしました。2棟ではなく、「一家」として、視える、想える、感じられるデザインを目指しました。

(株)ラウンズ 企画設計本部 溝口 翔太

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